牧師東西南北( 2002年1月27日 週報より)

 

23日(水)タ方、5歳の男の子を連れた夫婦が教会を訪ねてきた。お金がなく、お腹も空き、泊まる場所もないので教会で食事と宿泊をお願いしたいと言う。丁度今日が、この子の誕生日とも言う。年に3〜4回は、このような本当に困っている人や酔っぱらって訪ねて来る人、携帯電話からお金を指定の銀行口座に振り込んでほしいと図々しい要求の人、寅さん風の自由人などが訪ねて来るが、子連れは初めてである。

 聞けば西那須に家があるが、仕事がなく家は電気もガスも止められているので止むを得ず須賀川まで来たと言う。

 教会では困っている人来た場合、本人からのお金の要求額は受け付けず「食事や衣服などは出来るだけ差し上げます。お金は、1日千円しかあげられません。必要なら明日も千円差し上げますから来てください」と対応している。冷たい機械的な対応のようだが、お金をあげると食べ物よりもアルコールやパチンコ代に変わり、かえって悪くなる場合があるので現物給付が中心となっている。千円の根拠は、千円あれば、コンビニで1日3食を食いつなぐことが出来るからである。

 夜は、その親子と私の親子が共に鍋を囲み、誕生会もして、翌朝彼らは元気に帰っていった。

 不況・リストラは、一番弱い立場の者を一番苦しめる。父親が「働きたいが働く所がない」の言葉が刺さった。今日の新聞には、路上生活者の男性を少年たちが暴行し死亡させた記事が出ているが、彼らも「怠け者」ではなく、私たち資本主義社会の歪みが生み出し追い込んでいる犠牲者たちなのだ。




 


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