牧師東西南北( 2002年5月12日 週報より)

一連のオーム事件後、須賀川市小作田の女祈祷師宅で男女6人が変死した事件は、宗教が絡む奇怪な事件として全国に知られた。この7年前の事件に死刑と無期懲役の判決が10目に下された。宗教といっても「狐がとりついた」「悪い蛇の霊がついた」「天狗の霊がついた」から体内から追い出し魂を清めるために太鼓のバチで殴打して(これを御用と呼んだ)致死させたもの。実は宗教の名を借りた痴情のもつれによる集団ヒステリーの暴行殺人であった。

 この事件の背景には、一軒の家に共同生活し、近所とも接触しないという閉鎖的環境がある。まわりにはあやしい異常な集団にしか見えないのに、当人たちにはまわりが見えずにそこでしか通じない独善的な論理が総てとなってしまうのだ。

 教会も閉鎖的な集団になりやすい傾向を持つ。逆に開かれ過ぎると世俗的となり墜ちてしまう。その境界を思考するに弛みがあってはならない。

 


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