牧師東西南北( 2002年9月8日 週報より)

  2日から6日まで卒業した神学校の研修会参加のために沖縄に行ってきた。
 今回は神学研修の他に沖縄戦のフィールドワークもあった。渡嘉敷島での集団死(集団自決ではない、追いやられた死)の生き残りである金城重明牧師から悲惨な生の体験談を聞き、同じくガマ(地下洞窟)で80人ほどが集団死したチビチリガマを訪ねた。
 金城牧師は、集団死というパニックが起きた原因として@皇民化教育は、生きるための教育ではなく、死ぬための教育であった。 日本軍から手榴弾を渡され最後は死ぬように強要されたA米軍を「鬼畜米〕として憎み恐れる教育がなされたことあげる。当時、先生も米兵は狼のような目をして、男が捕まれば股裂きにされ、女性は強姦されて臓を出されると本気で信じていて、怖くて降伏して出て行かれなかったという。
 チビチリガマと対照的だったのは、すぐ隣りの大きなガマであった。そこには千人ほどが避難したが、偶然にもハワイ移住帰りの人がおり、その人が米国を知るがゆえに、皆を説き伏せ、代表として交渉し一人の死者も出さなかったという。広い知識見聞を持つ大切さである。
 死ぬことと敵を憎むことを徹底的に教えたのが皇民化教育であった。さらに米軍を恐れた背景に、避難した人の中に旧日本兵として中国大陸や南京で蛮行を行った者がおり、自分たちが行った占領のイメージが強くあり、米軍も同じ事するとだぶらせたからとの説明に、強いショックを受けた。

 

 


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