牧師東西南北( 2002年10月6日 週報より)

  自殺者が4年連続で年間3万人を越えたことが大きな社会問題となっています。
 キリスト教の考え方では、自殺(最近では自死と言い換えるべきとの意見あり)は、神さまからいただいた生命を人間が勝手に処理するのですから良いことではありません。カトリックでは「神への反逆」「大罪」としています。それぞれの生命には、神さまの深い計画と期待が賦与されていますから、たとえどのような状況でも自分の考えで絶望し自分を見限るのは、神さまの期待を裏切ることになります。

 しかし、自殺をする人には、おそらく誰にも言えない哀しみや痛手を背負って心も体も疲れはててしまったのでしょう。本当は人一倍輝き生きたかったにちがいありません。でも死以外に道を見いだせなかった苦しみを私たちは慮るべきでしょう。世の中の複雑さの中で、助けを求めていた人を私たちの無関心が柔らかく追い込んだのかもしれません。

 誰も自殺者を裁いてはなりません。裁きは神にゆだねなければなりません。
 その方の重荷や人間の弱さを考えれば、神さまの憐れみの中に置かれていると信じます。自殺を是認するのでも裁くのでもなく、この与えられた生命を最後まで共に大切にしていく道を求めて歩みたいものです。



 

 


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