牧師東西南北( 2003年3月23日 週報より)




戦争が始まってしまった。

 ブッシュ大統領は攻撃開始宣言を「この作戦に神の恵みがあるように」と結んだ。一方フセイン大統領も演説で「神は必ず我らを勝利に導く」と徹底抗戦を語った。どちらもジハード(聖戦)の印象を持ち、アラブ・イスラム世界は来英を・中世の「十字軍」の再来と見なす空気だ。

 しかし、これはキリスト教とイスラム教の宗教戦争では決してない。宗教にうとい日本の一部マスコミは、わかりやすい単純な論理で中世時代と同じような「宗教のエゴによる戦争」と言うが、誤解である。軍事超大国米国の傲慢と圧制者フセインの狡さと米に追従する理念なき日本が引き起こした戦争である。

 ブッシュ大統領が属する米国合同メソジスト教会の監督は教会の総意として「イエス・キリストの福音は平和の福音。福音は政治的イデオロギーと国家的利害を超越すべきである」「今は憎しみ合う時ではなく、今こそ深い「熟慮」と「祈り」の時である」と開戦に反対を表明している。ローマ法王もイスラム教の責任者も同様の見解を表明している。

 正しくは、宗教戦争ではないが、宗教が抑止力として機能しなかった戦争ではある。無力さを悔い改めたい。




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