牧師東西南北( 2003年4月6日 週報より)



 「聖書を学び祈る会」で、アモス書・ミカ書などの小預言書を学んでいる。イスラエルに切迫した危機がなく、高度経済成長を達成した反面、宗教が退廃し世俗化した時代の書である。

預言者ミカは「頭たちは賄賂を敢って裁判をし、祭司たちは代価を取って教え、預言者たちは金を取って託宣を告げる」(ミカ3:11)と当時の権カ者や富裕階級になびいた宗教者の堕落を告発し裁いている。

  米英とイラクの戦争が情報戦の様相を呈し、米 英が「自由と民主主義」を旗印とし、イラクが「聖戦」を強調している。武器でつられた「自由と民主主義」は無意味であり、イラクが徹底抗戦のために宗教を利用して聖戦を呼ぶのはおかしい。

  もっとおかしいのは、それに対して、米国キリスト教界からもイスラム教界からも強い批判が出てこないこと。

  戦争がはじまってから、無礼講の気楽な会で、牧師の私は必ずからまれる。「何故、宗教を持っている人達が戦争をするんですか」「クリスチヤンの大統領が何故、人を殺す戦争をするのですか」「そ れがキリストの教えですか」。政治と宗教は別次元 なんて理屈は通じない。一般の方々の直感が正しい。宗教が間違っている。米国とイスラムの宗教 界はもっとはっきりとこの戦争に対して断固たる反対の姿勢と意見を示すべきである。

  約2700年前のミカ書は、今日の形骸化しつつある宗教を告発しているように思えてならない。

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