牧師東西南北( 2003年5月4日 週報より)



  説教は難しい。わずか10年で東北で礼拝人数が最も多い教会となった米沢興譲教会の田中信夫牧師の説教を聞いたことがある。立て板に水とは、このこと。説教の40分間は、飽きることなく涙や笑いがあり、米国でカウンセリングを学んだ牧師らしく壺を心得ている。更に豊富な話題に感心するばかり。

 「もっと前向きに肯定的に」「ありのままの本音で生きる」「プラス志向で生きる」「積極的に」といった言葉が多い。著書を「人生の処方箋」と題したように、あくまでも人生の直面する諸問題の解決には効カがあるかもしれないが、人生の根本問題である「罪」はあまり言わない。

 たしかに即効性はあるし、一時は上手く行くかもしれない。教会がこの世で疲れた翼を一時でも休める場となればそれで良いのかもしれない。しかし、聖書の御言葉は私たちの人生の問いや悩みに対して、もう一つ深いところから答えるものだと思う。なにか表層の変化でなく、魂の底から変革させられるカがあると信じる。

 今日からマタイによる福音書の講解説教が終わり(後悔説教だったが)ガラテヤの信徒への手紙の説教がはじまる。牧師自らがまず御言葉の深い読み手となり、聖霊が拙い説教をもちいて、各自の魂に御言葉が深く届くように祈ってほしい。

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