牧師東西南北( 2003年5月11日 週報より)



  信濃町教会は、旧会堂への感謝と新しい出発を願い、歴代牧師の代表的説教を集めた小冊子「ことば」を出版した。なかでも、74年前信濃町教会献堂式で初代高倉徳太郎牧師の説教に深い感銘を受けた。

 「要するに教会の問題は量にあるのではなく、質にあるのである。信濃町教会の献堂を祝う友よりの手紙の一節に「信濃町教会の将来が『大きな教会』となるよりは『真実の教会』としての成長を切に祈ります」とあった。わが志にふれたる辞として感謝した。
 教会はいくら量に於て増していっても、質に於て失敗であるならば、始めからやり直すべきものと信ずる。現代の祖国に於いて神の求め給う教会は分量に於てではなく信仰の素質に於て純なる教会であると思う。キリストとその十字架の贖罪的真理に立ってうちなる交わりがなされ、妥協なき福音に於てのみ伝道が励まるる教会に神の国は託されている。
 「懼るな小さき群よ 汝らに御国を賜うことは、汝らの父の御意(みこころ)なり」
                                 (ルカによる福音書12章32節)。
 我らは小さき群たるを懼るる必要は少しもない。ただこの小さき群のうちに主の福音が果たして徹底的に生かされているかどうかを聖前(みまえ)に省みて畏れなければならない。(1930年9月28日)

  信濃町教会からパイブオルガン、聖餐卓等を譲渡さ れたが、この高いスピリットも受け継ぎたい。

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