牧師東西南北( 2003年7月6日 週報より)


(先適の週報続き)軽井沢は、宣教師A.C.ショウによって避暑地として発展した。異国の蒸し暑い夏を耐えるため、更に高原の緑深い自然は宣教師達の故郷を思い出させ、しばしの憩いとなったのだろう。

 皮肉にも今日の軽井沢は観光客の喧噪の中にあるが、訪れた「絵本の森美術館」は森の静寂にたたずんでいた。

 幼児教育に携わるようになって、絵本の素晴らしさを私は知った。一冊の小さな絵本に、深い芸術性と豊かな精神世界がある。今回は以前から惹かれていた東逸子さんの「翼の世界」の原画展中であった。絵本では味わえない、原画の美しさに魅了された。

 翌日は、今にも降りだしそうな空模様であったが、午前中は自由時間で、それぞれ買い物や散策に出かけた。午後は富弘美術館を訪れてから須賀川に帰るコースである。前橋からしばらく町並みを見ながら進み、渡良瀬川沿いに進む道を30分ほど走ると草木湖畔に建つ「富弘美術館」に到着。

 富弘さんの本に出てくる四季折々の小さな草花が植えられている美術館は、今日も沢山の人々で賑わっていた。不慮の事故で9年間の入院生活から戻った富弘さんの心を癒したのは、故郷東村の自然であった。「木は自分で動きまわることができない。神様に与えられたその場所で、精一杯枝を張り、許された高さまで一生懸命伸びようとしている。そんな木を私は友達のように思っている」と。

 こんな言葉もありました。「誰にもやさしい言葉かけられそうな気がする。沈丁花の香りただよってくる朝」。富広美術館を見学して一歩外に出た時、私も富弘さんから優しさをいただき、誰にもやさしい言葉をかけられそうな気がした。心が疲れたら、また訪れたい。

 

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