牧師東西南北( 2003年10月26日 週報より)


幼児教育の専門知識がない、素人幼稚園園長となり、まもなく20年が経過する。冷や汗をかく毎日であった。そんな中で、とても参考になった本は、クリスチャンの児童精神科医である佐々木正美氏の著作であった。その佐々木先生の言葉を集めた「ことばの森」(子育て協会発行)が出版された。信仰生活に通じる言葉も多い。
・子どもは神からの預かりもの。そういうふうにみれば親と子は別の人格者である。親が勝手にあれこれできるものではない。しかし、誠心誠意しなければならないことが沢山ある。


・「子どもをつくる」という言葉が一般化してから、児童精神科の医者は多忙になった。

・「生命」を大事にする気持ちというのは、自分の生命が周囲の人から大切にされることなしには育たない。

・生きるカとは、人と何かをする力であり、個人の能カではない。

・幼児期から子どもの将来を心配するような愛情はいけない。将来を心配するのは、子どもが大きくなってからでいい。今が大切である。

・子どもは自分を好きになれなければ、友だちを好きになれない。自分のことを好きになれる子どもは、十分に愛されている子どもである。十分にとは、できるだけ条件をつけないでということである。何かができるようになったら喜んであげるなどという、身勝手な愛や欲望にもてあそばれることがないように・・である。

・少年の心の成長のためには、人間関係の質よりもまず量が大切である。現代っ子は、少年時代に人間関係の量が足りない。量より質が大切になるのは、思春期になってからである。

・現代人は人間関係で疲れるという。しかし。昔の人 は人間関係で勢いを得たと思う。

・書現代人は、感謝とか尊敬とか共感といった対人的に 高級な感情を失いつつあるように思う。そしてそれと 引き替えに、嫉妬、羨望、敵意、意地悪などの劣悪な 感情を大きくしているのではないか。

・育児の基本は、子どもの気持ちをよく聴いてやることある。子どもの言うことをよく聴くためには、親や保育者も自分の気持ちをよく聴いてもらえる家族や友人を豊富に持っていなければならない。

・親が子どもに何をすればいいのか、それは子ども自身が教えてくれる。

・子どもは依存と反抗を繰り返しながら成長していく。

・自立とは、一人で何かをすることではない。人と共感し合い、協調し合って生きることである。

(次週に続く)

 



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