牧師東西南北( 2003年12月28日 週報より)


 近くのラーメン屋は、いつも駐車場も店内もお客でいっぱいである。外形も店内も昔のままで、愛想もあまり良くないのに。人気の秘密は、独特のスープ味である。私はそこでラーメンを食べながら同じことをいつも考えていた。何故、教会に人が集まらないか。教会の特徴は何か。でも答えはいつも見つからず、消化不良で帰ってくる。

 何かがおかしい。「見えない壁」がある。そう意織しはじめた。例えぱ、キリスト教の幼稚園には抵抗なく園児を入れてくださるのにどうして教会には来て下さらないのか。どの家庭でもクリスマスのお祝いをするのに教会には何故来ないのか。

 アフガニスタンで働く医師、中村 哲さん(ペシャワール会代表)の講演を今夏聞いた。これまで聞いていたマスコミの情報と現地の実情がいかに違うかに驚かされた。既成の立場や先入観がいかに事実を歪めているかを。

 それまでは、どちらかというと、教会が正しく、この世が現代社会が少しおかしいと私は考えていた。でもその時から、教会の中にいる私たちは、:実は教会が正しく見えていないのではないか。教会に来てくれることばかりを考え、教会がこの世に出て行く発想が少なかったのでは。既成の価値観で「見えない壁」をつくっているのは、実は私たち教会ではないかと気づかされた。

 マルコ14章にナルドの香油をイエスの頭に注いだ女性の物語がある。この最も大事にしていた香油の壷を、あえて主のために壊すことで主に最も良きものを捧げることができた。教会も私たちも、この既成のものが沢山つまった壷を壊して、新しく一歩をはじめなければならないと考える。神の助けは、隣人のために自らを開こう、変えよう、捧げようとする者と共にあることを信じて。



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