牧師東西南北( 2004年5月16日 週報より)



 パイプオルガン、聖餐卓、椅子等をいただいた信濃町教会の長老福田啓三さんから、聖餐卓の資料をいただいた。新会堂(7月完成)には旧会堂の歴史を残すために講壇や講壇の椅子はそのまま使用されるとのことで、それらの家具設計者を調べるうちに、聖餐卓はとても貴重な家具であることが判明したとのこと。

 設計者は梶田恵(めぐむ)氏で大正・昭和戦前期の家具木工作家の代表的存在で、この設計図は現在も東京芸術大学美術館に所蔵され、彼の作品で現存するものは稀少とのこと。

 1980年に開催された梶田恵回顧展の展覧会目録にこの卓は「建築様式を考慮してジャコビアン風挽物を加えている」と紹介されている。


 梶田恵氏は1890年に盛岡市に生まれ、一関中を卒業、1908年東京美術学校図案科に入学。寺尾商店(当時一流の家具製作所で、この聖餐卓もここで造られた)勤務し、その後独立して梶田工房として多くの優品を作成した。福田さんは最後に次のように記している「聖餐卓は昨年4月パイプオルガンと共に福島県の須賀川教会に譲渡された。梶田恵は1943年一関に疎開し、戦後まもなく没した。由緒ある聖餐卓はいま東北の地にある。梶田恵との不思議な縁を覚える。末長く愛用されることを願ってやまない。」


 調査目的の説教壇や椅子は、梶田恵の作品とは断定できず、唯一聖餐卓だけが確定されるとのことである。聖餐卓そのものは勿論、聖餐卓に当時の信濃町教会が最上のものと願ったその信仰をもっと大事にしたい。そこで行われる聖餐をキリストの生命を豊かにいただく大切な式として行きたい。手紙のコピーを受付に置いてありますので興味のある方はお持ち下さい。



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