牧師東西南北( 2005年1月23日 週報より)



 
20日に米国のブッシュ大統領の就任式がおこなわれた。新聞記事の中に「ブッシュ大統領の就任を最も歓迎しているのは宗教右派団体だろう。20日に合わせて、全米各地で就任を祝う礼拝を行った。」(朝日)とある。就任式で大統領は自分が出席している牧師を招き、神への祈りを捧げてもらうなど、宗教団体との一体感を示したとある。

  米国人の約4割が毎週教会の礼拝に通うという、その国でイラク開戦を主張したブッシュ氏が再選される理由が私には理解できないまた「宗教右派」とはどのような教派なのか新聞には載っていない。

  12月11日のキリスト新聞によれば、「ブッシュ氏の勝利は、福音派とミサに常に参加するカトリック信徒を中心とした広範な宗教連合の支持を取り付けたこと にある」とある。ブッシュ氏に投票した主流プロテスタント票は微減したのに、福音派でも中心のモルモン教は圧倒的にブッシュ氏再選に熱心に働き、ケネディ 大統領以来、民主党(ケリー氏)支持が多いカトリック、特に熱心なカトリック信徒がブッシュ氏に移り数%投票したのが接戦をブッシュ氏が制した理由らしい。

 どうして熱心なカトリック信徒が共和党のブッシュ氏に投票したかを先のキリスト新聞は次のように説明している。「妊娠中絶と同性愛者の結婚に寛容な政策をとる民主党(ケリー氏)が嫌われた」。

  現在の米国の子どもの2人に1人が一度は親の離婚を経験し、3人に1人が未婚の母から生まれ、4人に1人が一人親と住み、8人に1人が高校を卒業していないという。ブッシュ氏に動いた熱心なカトリック信者は、熱心ゆえに表面の道徳を重んじ現状を憂いて投票したらしい。

  ブッシュ大統領が「私にとって最も大切なのは信仰だ」とか「私は日々信仰をもって国家の重要課題に対処している」などと上手に宣伝するのに対してケリー氏もカトリック信仰者だが、リベラルゆえに自分からそんな宗教を利用するようなことは言わないせいもあるかもしれない。

  とにもかくにも後4年間はブッシュ大統領が米国と世界平和の舵をとることになった。信仰者を声高に自認するなら、新約聖書が戦争を許すかどうかを読んでほしい。


もどる
inserted by FC2 system