牧師東西南北( 2005年3月6日 週報より)


 31日、2年半に亘るハンセン病問題検証会議の最終報告書が示された。日本独特の隔離政策の経緯、それが96年まで続いた原因の分析、強制隔離政策に各階が果たした役割と責任など多岐にわたる886頁の報告書であった。特にこれまでにはなく、政府・自治体・医療機関・宗教・報道なども真正面から批判したものであった。

 宗教界への批判で、キリスト教はハンセン病に主導的にかかわった経緯があり、この検証に対して応える責任がある。報告書は「宗教界も責任を免れない。戦後、各宗派は競って療養所に入り『慰安教化』に努めた。入所者に対して、療養所での隔離生活を『運命』として受け入れ、この世の救いではなく、あの世の救いを求めることを説いた」と指摘している。同情論・哀れみ論ばかりで人権論の見地から見ることを阻んだ責任である。その為に差別・偏見を放置することを助長したのであった。私たちが考える「救い」とは何かが厳しく問われている。


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