牧師東西南北( 2006年1月29日 週報より)



   
1984年に日本聖書神学校を6名(男4、女2)で卒業してそれぞれが牧会の現場に希望をもって着任した。それから21年して、今も現場にいるのは男では私一人である。

 現場を離れた友は、皆私よりもすべてにおいて優秀な人たちであった。でも、現場から離れざるを得ない程に現場は厳しかったのだろう。神学校同窓会から寄稿を求められて以下の文(一部)を送った。

「牧師は常にストレスを背負い、真面目な牧会者ほど背負いきれないストレスで内面を崩し、教会員との関係を悪化させ、自分を追いつめ、また追いつめられて牧会の現場から離れてしまう。いわば「切れてしまう」。その切れる前に「リフレッシュ制度」「サバティカル制度」が神学校の生涯教育システムに位置づけられたらと願っている。その期間に煮詰まった感情を整理し、霊的にも成長して牧会に復帰できればと願う。制度として誰もが自然に利用できるには、財政援助や教会の理解が必要であるが、こうした牧師の「逃れの町」があることで牧師を辞めずに現場に復恨できる人が一人でもいればと思う。

 お金の話で恐縮だが、神学生一人を卒業させるに約1千万円の経費が必要と聞いた。それだけの養成費をかけた大切な人材を失わない為にも、「リフレシュ制度」にある程度のお金をかけるべきだと思う。

 牧師ならば誰でもがこの危機を実感できると思う。これは誰かのための制度ではなく、皆に必要な制度であり神学校にも必要な制度であると考える。

 また、この「リフレシュ制度」で牧会専門のスーパーバイザーを囲んで数人で牧会カウンセリングを受け癒される体験は、今後の信徒への牧会にも生きてくるのではないだろうか。心理学者のユングは、40歳前後の成人期から中年期への転換期を「人生最大の危機に陥りやすい時」と指摘している。乗り越え方次第で、その後の説教や牧会に大きな影響をもたらすものとなるだろう。予防的にも牧会10年ぐらいを単位として一度利用できるようにしたいし、家族で利用できるならもっと望ましい。」

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