牧師東西南北( 2006年2月5日 週報より)



  
平和な時こそ平和をつくり出す闘いを。
              2.11「信教の自由を守る日」によせて

 白河市にあるアウシュヴィッツ平和博物館がポーランド大統領から叙勲を受けた。その叙熱時の大統領のスピーチを「博物館ニュース」で読んだが、世界のどこにもアウシュヴィッツの悲劇を二度と繰りかえさない決意が真実に伝わる内容で感動した。掲示板に貼っているので是非読んでいただきたい。

 第2次世界大戦時、150万人もの生命を奪ったナチスドイツ最大の強制収容所アウシュヴィッツ。そこは今、広島の原爆ドーム同様に「人類が二度と繰りかえしてはならない20世紀の負の遺産」としてユネスコ世界遺産に登録されている。この博物館は、過去の歴史的事実を正しく次世代に伝えるために、犠牲者の遺品やアンネ・フランクの資料などを常設展示する日本で唯一の博物館であり、福島の財産であるとも思う。

 若き時、私が強く影響を受けた本に、強制収容所での体験を精神科医として書いたフランクルの「夜と霧」がある。人間がこれほどに冷酷になれることを知ると共にどんなに厳しい状況でも希望を持ち人間の尊厳を失わずに生きた人々がいたことを教えられた。また、犠牲者の一人となった、長崎にいたゴルベ神父には人間の本当の強さを学んだ。それらのことを思い出しながら見る展示物は何回行っても涙で目がかすむ。

 国外国内の最大の政治課題は、経済間題でもなく少子化でもなく、憲法9条である。平和は、平和な時にこそ、戦争時以上に平和をつくり出す闘いしなければならないと聞いたことがある。一端戦争がはじまったら誰も止められないからこそ、今、戦争に結びつきそうなあらゆる芽を刈りとる必要がある。

 それが大人として子どもへの最大のプレゼントである。その為にも広島・長崎やアウシュヴィッツ事実を更に憲法9条を風化させてはならない。

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