須賀川教会
パイプオルガン移設作業
信濃町教会のご好意によりパイプオルガンを無償譲渡して頂きました。
これは須賀川教会への移設作業の状況を記したものです。


BGMは「J..S.Bach : Toccata and Fugue in D minor」です。
「MUSEの殿堂」から転載させていただきました。
移設されたパイプオルガンの仕様

オルガン仕様
手鍵盤 C〜f''' 54鍵
Gedackt '
Principal '
Rohrflöte '
Shwegel '
Quinte  1/3'
Mixtur  1/'-3Fach
足鍵盤 C〜d'27鍵
Subbaß  16'
カプラー  M/P
メカニカル キー・ストップアクション

1982年製作、ドイツ ケーベルレオルガン製作所
2003年移設、宮城 勝浦オルガン工房     


オルガンに関する説明

 設置されたオルガンは、高さ290cm、幅163cm、奥行き175cm(足鍵盤を含む)、重量約700kg、手鍵盤1段と足鍵盤を持つ比較的小規模な楽器で、主に賛美歌の伴奏を目的とする。

 パイプを鳴らすための風は電動送風機によって供給される。風箱内部にある空気弁は鍵盤とつながっていて、押さえられた鍵盤の空気弁が開くとパイブに風が流れ込み発音する。またストップノブ(音色選択ノブ)によって、演奏者は自在に音色を変化させることができる。演奏機構、音色選択機構は共に電気を利用しないメカニカルなアクションである。

 各ストップ名の後に付けられたフィート数は音程の高さを表し、8’に対して4’は1オクターブ上の音程、2’はさらに1オクターブ上、1 1/3’はさらに5度上の音程を持つ。

Gedacktは閉管、Rohrflöteは半閉管で、それぞれ柔らかな音色を持つ。PrincipalSchwegelQuinte、は開管で芯のあるはっきりとした音色を持つ。Mixturは同じく開管であるが、倍音に相当するパイプを同時に2−3本鳴らして、きらびやかな音色にする。足鍵盤のSubbaßは唯一、木製のパイプでオルガンのベースとしての太くて柔らかい音色を持つ。

足元に備えられたカプラーによって手鍵盤と足鍵盤をつなぎ、足鍵盤でも手鍵盤のストップを利用することができる。(勝浦通之ビルダー記)

  
2003年4月6日 信濃町教会で最後の演奏
信濃町教会に設置されていたオルガン

2003年4月10日須賀川教会へ搬入

オルガンの移設組立作業は勝浦オルガン工房にお願いした。
勝浦オルガン工房(Katsuura Orgelbau)   
代表者 勝浦通之(パイプオルガン製作者、修復家)
住所:宮城県桃生郡河南町前谷地字中埣56
п彦ax:0225-72-4069

 4月7日から9日にかけて信濃町教会で丁寧に分解され、
輸送用の梱包作業が行われた。

須賀川教会に輸送され、梱包を開き礼拝堂に仮置きされた。
場所は礼拝堂入口、2階部分に設置される。
総重量が約700Kgあるので、設置場所は鉄骨による補強工事が実施された。
木製部分は20年間使用された物とは思えない様に新しく感じられた。
礼拝堂一面に広げて仮置き メカニカルアクション部分 使用される音楽用ブロワー
2階設置場所に底板を固定 木製管の仮置き状況 空気を送るフレキシブルチューブ

2003年4月11日 組立作業。
沢山に分割され、仮置されていた部品が
プラモデルを組立るように組込まれて行く。
設計者・製作者の緻密に計算された技術力に感服した。
メカニカルアクション部分の組立 フレームの組立 1階から見上げる

2003年4月12日 組立作業。
Subbaß(木製管)仮組み 足鍵盤部分の組立 Subbaß(木製管)仮組み

2003年4月13日 組立作業。
木製部分に比較して金属管部分(錫と鉛の合金)の表面は、
20年間の使用を物語っているように少しくすんでいたが
綺麗にクリーナーで磨き上げられた。

ほぼ完成した足鍵盤部分 金属パイプの清掃調整 金属パイプの清掃調整
背面Subbaß(木製管)組立 背面Subbaß(木製管) 手鍵盤並びにストップ

2003年4月14日 組立作業。

フイゴ部分のシートは長期間の使用で劣化しており新しいものと取り替えた。
清掃された金属パイプ 清掃された金属パイプ 老朽化したフイゴ部分修理
清掃された金属パイプ 清掃された金属パイプ Geducktの仮取付

2003年4月15日 組立作業。
組立復元作業がほぼ完了。メカニカルアクション部分の最終調整も完了。
後はパイプを挿入しながら音色、音程の調整作業に入る。
足・手鍵盤のカプラー調整 調整完了した鍵盤部分 風量・風圧調整用の測定器
前面に取り付けられる金属パイプ 組立作業が終わり一段落

2003年4月16〜17日 調整作業。

本格的に、パイプの風量、音程、共鳴等の調整作業に入った。

金属パイプの挿入と音程調整の気の遠くなるような繰り返し作業
 
2階でオルガンを弾き、1階で会場の
反響を聴きながら音程、響き具合最終調整


2003年4月18日 組立調整作業完了。

教会に搬入された時、礼拝堂全体に一面に広げて保管されていた
沢山の部品がコンパクトにきちんと収められた。

完成した鍵盤・譜面台 1階から見上げる全景
2階にふさわしい形で設置された。
側面から見る。
前面のパイプがPrincipal
オルガンの弾き始め 信濃町教会に設置時の銘板 移設組立に協力して頂いた
勝浦オルガンの方々



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